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コラム

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答えを渡す前に、相手が考えるための問いを渡そう

2023.03.23 コラム

2026年10月3日 更新

こんにちは。相葉光輝です。

生徒さんから質問が届いたら、すぐに答えを返す。分かりやすく説明し、次にやることまで決めてあげる。

教える仕事をしていると、「お金をいただいているから、しっかり教えたい」と思いますよね。僕も、相手の役に立ちたいという気持ちは大切にしたいと思っています。

そのうえで、一つ考えてほしいんです。あなたがいない場面で、その人は次の一手を選べるでしょうか。

自分で選ぶ場面を残す

商品を買うとき、お客様は自分で決めたい。必要な説明を聞き、条件を確かめ、自分に合うかを考えて選びます。

学ぶときも、自分で考えて選ぶ場面が必要です。先生の答えを覚えることに加えて、「なぜ、その方法を選ぶのか」を考える機会をつくる。

だから僕は、教えるときに答えを急いで渡さず、相手が考えるための質問をしてほしいと伝えています。

問いを渡す前に、材料をそろえる

「どうしたらいいと思う?」と聞かれても、何を見ればよいか分からなければ、手は止まります。初めて取り組む人には、見本や、判断に必要な情報を先に渡してください。

たとえば、講座の案内文を見直す場面。これは教え方を考えるための仮の例です。

  1. 最初に、誰に何を伝える案内なのかを一緒に確認する
  2. 見本を一つ示し、どこを見て良し悪しを判断するかを説明する
  3. 本人に一か所選んで直してもらい、その理由を聞く

答えを隠すのが目的ではありません。相手が自分で選べるように、材料と考える時間を渡すんです。

安全に関わること、守るべき条件、変更してはいけない約束は、先にはっきり伝えます。迷ったときに先生へ戻して相談する範囲も決めておきましょう。

「分かった」の次を一緒に見る

説明した直後の「分かりました」で終わらせず、実際に試した結果を見ます。

どこまでは一人でできたか。どこで迷ったか。何を見て、その方法を選んだか。

うまく進まなかったときは、本人の努力だけで片づけず、説明や見本が足りなかった場所も確かめる。次に渡す問いや教える順番を変えてみる。

この振り返りが、その人が次に自分で判断するための材料になります。

次のレッスンで、一つ試してみる

次に質問を受けたら、答えを伝える前に「今、どこまで試しましたか」と聞いてみてください。

そこから、足りない材料を一つ渡す。相手が選んだ一手を聞く。実践した後に、一緒に確かめる。

あなたの教え方を人へ引き継ぎたいときも、この「何を確かめ、どんな問いを渡したか」の記録が役立ちます。

教える手順を人へ渡す考え方は、「個人版フランチャイズのはじめ方」にまとめています。

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相葉光輝

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