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会社を辞めずに、仕事を試す——副業11%時代のキャリア設計

2026.10.16 コラム

こんにちは
池松です。

金曜の夜、仕事を終えてスマホを開く。

 

「副業 おすすめ」

「40代 転職」

「AI 資格」

 

検索すると、答えは山ほど出てきます。見れば見るほど候補が増え、
何から始めるか分からなくなる。そんな経験はないでしょうか。

 

今、読者の関心を調べると、

「取るべき資格」
「AIで仕事はなくなるのか」
「会社員のまま副業を始める方法」

といったテーマに反応が集まっています。
将来への不安が、学び直しや副業探しに向いていると考えられます。

 

ただ、人気の資格や副業を知ることと、自分に合う仕事を決めることは別です。

副業を認める会社は増えた。動く人はまだ少ない

パーソル総合研究所が2025年に行った調査では、
企業が社員の副業を認める「副業容認率」は64.3%でした。
一方、正社員で実際に副業をしている人は11.0%です。

 

制度は広がっている。
関心も高い。

一方、実際に動く人は約9人に1人です。

 

ここには、いくつもの理由がありそうです。

 

何を仕事にすればいいか分からない。
会社の規則が気になる。
家族との時間を減らしたくない。
学んだあとに売れなかったら怖い。

 

これらは意志の弱さではありません。
条件が整理されていないだけです。

 

最初に決めるのは「何を売るか」ではない

 

副業を考えると、すぐ商品や資格を探したくなります。
僕なら、その前に次の4点を並べます。

 

1. 会社のルール

2. 週に使える時間

3. 生活を守るために必要なお金

4. 仕事で何度も頼まれてきたこと

 

この4点が見えると、始め方の大きさが決まります。

 

週に2時間しか取れない人が、
毎日投稿する事業を選べば続きません。

会社の情報を使えない人が、
社内資料をそのまま教材にするのも避けるべきです。

生活費を急いで補う必要がある人と、
半年かけて仕事を育てられる人では、選ぶ手段が変わります。

 

成功例を先に集めるより、「失敗しても続けられる条件」を先に決める。
会社員の挑戦には、この順番が合っています。

 

経験は、肩書より「判断」に出る

 

僕は日産で営業を9年、経理を10年経験しました。

営業と経理は、まったく違う仕事に見えます。

振り返ると、どちらにも共通する動きがありました。

 

相手の話を聞く。

数字や状況を整理する。

何を先に決めるかを考える。

相手が判断できる形にして渡す。

 

自分の強みは、資格欄だけを見ても見つからないことがあります。
毎週くり返している判断を見ると、仕事の芯が見えてきます。

 

たとえば、会議で話が広がった時に論点を戻す。
後輩の質問を聞いて、最初に確認すべき点を示す。
数字の違和感に気づき、原因を順番にたどる。

 

本人には普通のことが、他の人には難しい。
この差が、仕事の種になります。

 

いきなり商品にしない。まず一人の場面に当てる

経験を見つけたら、すぐ講座名を考える必要はありません。

 

「その判断は、誰のどんな困りごとで役に立つか」を確かめます。

 

仮の例です。

数字の整理が得意なら、売上管理が苦手な小さなお店に役立つかもしれない。
説明が得意なら、新人教育に悩むチームに役立つかもしれない。
段取りが得意なら、仕事と家庭の予定が重なりやすい人に役立つかもしれない。

 

ここで必要なのは、自分だけで答えを決めることではありません。
相手の困りごとを聞き、自分の経験と照らし、最初に試す形を一つに絞ることです。

 

僕が関わる意味も、そこにあります。
資格や副業候補を増やすのではなく、生活条件、会社のルール、使える時間、経験の中の判断を一緒に並べる。
そして、誰に何を試すかを決める。
選択肢を増やしすぎず、続けられる形にする仕事です。

 

今週末の30分でやること

紙を一枚用意して、次の3つを書いてみてください。

– 仕事でよく聞かれる質問

– 自分が先に気づく違和感

– 人から任されやすい整理や判断

 

書けたら、その中から一つだけ選びます。

 

そして知っている人に、「最近、この場面で困ることはある?」と聞いてみる。

 

商品を作る前に、困りごとが本当にあるかを確かめる。会社を辞める前に、小さく仕事を試す。

 

働き方も、夢も、人生も。自分で選べる世界へ。

 

そんな考え方や、経験を小さな仕事に変えるための具体的なステップを、小冊子にまとめました。

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