column

こんにちは
池松です。
副業を考え始めると、急に「正解」を探したくなります。
動画編集。AI。コンサル。物販。資格。
候補を見れば見るほど、選べなくなる。
「この仕事で本当にいいのか」
「数年後も稼げるのか」
「今から始めて遅くないのか」
日曜の夜に検索を続け、何も決められないまま月曜になる。そんな会社員は少なくないと思います。
僕は、最初の仕事を一生の正解にしようとするから、動けなくなるのだと思っています。
スポーツ用サングラスで知られるオークリー。
創業者のジム・ジャナードが1975年に始めた時、最初に作ったのはバイク用のグリップでした。
彼はバイク用品を売る中で、既存のグリップに改善の余地を感じ、自分の案を形にしました。
その後、バイク用ゴーグルへ進み、さらにサングラスへ広がっていきます。
今の姿から見ると、最初からサングラスの未来を描いていたように見えます。
実際は、目の前の道具を少し良くするところから始まっていました。
最初の商品が、会社の最終形ではなかったのです。
会社員がもう一つの仕事を考える時、先に肩書きを決めようとしがちです。
「コンサルになる」
「講師になる」
「動画編集者になる」
肩書きから入ると、その仕事に自分を合わせることになります。
合っているか分からないので、学ぶ前から不安になる。
道具を買う。資格を探す。発信の型を集める。
まだ誰の何を軽くするかが見えていないのに、形だけが大きくなります。
オークリーの始まりを見ると、逆の順番が見えます。
今ある商品を売る。
使う人を見る。
不便を見つける。
自分の案を一つ形にする。
最初に決めたのは、永遠の肩書きではなく、目の前の改善でした。
もし「何を仕事にできるか分からない」と相談されたら、僕はすぐに職業の候補を並べません。
これは実相談の会話を再現したものではなく、僕の見立てを示す仮定例です。
まず確認するのは、次の3つです。
ここを並べると、「できることがない」という大きな迷いが、小さな判断に変わります。
たとえば週3時間しか使えない人が、毎日投稿と毎週の個別対応が必要な仕事を選べば、内容が良くても続きません。
反対に、月一回の資料整理や、30分の確認で軽くなる困りごとなら、生活の中で試せるかもしれません。
大事なのは、立派に見える仕事を選ぶことではありません。
自分の生活条件と、相手の困る場面が重なるところを探すことです。
僕は日産で営業を9年、経理を10年経験しました。
仕事内容はかなり違います。
営業は、人の話を聞き、何に困っているかを整理する。
経理は、数字を見て、違和感の場所を探し、何を確認するか決める。
後から見ると、どちらにも「散らかった情報を整理し、次の判断を決める」という共通点があります。
最初から、この19年を一つの肩書きにしようとしていたわけではありません。
違う仕事を通ったから、自分が何をしてきたかが見えました。
会社員の経験も同じです。
今いる場所だけで完成形を決めなくていい。
最初に試した仕事が合わなければ、そこで見えた不便を次の形へ持っていけばいい。
グリップからゴーグルへ。ゴーグルからサングラスへ。
変わることは、失敗ではありません。
試したから、次の形が見えたということです。
日曜の夜に決めるのは、人生を変える仕事ではありません。
来週の1時間で、何を一回試すかです。
説明を一枚にする。
知人一人に見せる。
30分だけ話を聞く。
自分の作業手順を一つ図にする。
小さく試すと、頭の中の向き不向きが、相手の反応という材料に変わります。
最初の形は入口でいい。
正解は、選んでから動くのではなく、動いた後に少しずつ見えてきます。
Make it Happen!
自分の人生は自分で創れる^_−☆