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AIに仕事を奪われる前に、自分の「判断の手順」を言葉にする

2026.10.10 コラム

こんにちは
池松です。

AIのニュースを見るたびに、少し落ち着かなくなる。

「自分の仕事も、そのうち消えるのかな」

長く会社で働いてきた人ほど、この不安は重いと思います。
覚えてきた仕事が古くなるなら、
今までの時間まで否定されたように感じるからです。

僕は、すぐに新しい資格を探す必要はないと思っています。

先にやることがあります。

自分が仕事で行っている「判断」を、言葉にすることです。

町工場の知恵を、AIが使える形へ

石川県のARUMは、難しくて利益が出にくい精密加工を自動化し、
その仕組みをAIへ広げています。

ここで大切なのは、職人の経験を消した話ではないことです。

職人が図面のどこを見て、どの工具を選び、どの順番で加工するか。
その判断を、機械が使える形へ整理した。

経験を持つ人が不要になったのではありません。

経験を言葉と仕組みに変えられる人の価値が、見えやすくなったのだと思います。

作業名だけでは、価値が消える

僕は日産で営業を9年、経理を10年経験しました。

経理の仕事を「数字を見る」とだけ説明すると、かなり薄くなります。

実際には、数字が合わない時に、どこから疑うか。

前月と比べるのか、

別の資料と比べるのか。

誰へ何を確認するのか。

どこまで分かれば次へ進めるのか。

一つの作業の中に、いくつもの判断があります。

営業も同じです。

お客さんの言葉をそのままメモするだけではありません。

何に困っているのか。

今決めたいのか。

まだ不安を整理したいのか。

次に確認することは何か。

長く働くほど、この判断は無意識になります。

無意識になると、自分では「普通」に見える。説明できないので、価値も伝わりにくい。

僕なら、3つに分けます

もし「自分には売れるものがない」と感じている人と話すなら、すぐに副業名を並べません。

まず、仕事の一場面を選びます。

そして3つに分けます。

何を見たか。
何と比べたか。
どこで止めたか。

たとえば資料を作った場面なら、PowerPointを使ったことより、何を削ったか。
誰が読むと考えたか。どの数字を先に置いたか。

ここまで話せると、同じ作業の中から、その人らしい判断が見えてきます。

僕が関わる意味は、正解の職種を当てることではありません。

話と数字と生活条件を並べ、本人だけでは見えにくい判断を整理する。そして、誰に何を試すかを決められる大きさまで減らすことです。

AIに渡す前に、自分が理解する

AIへ仕事を頼む時も、良い指示には判断が入ります。

目的は何か。
何を優先するか。
何を避けるか。
どこまでできたら完成か。

自分の判断が言葉になっていなければ、AIへも渡せません。

反対に、判断を説明できれば、AIはかなり役に立つ道具になります。

AIと競争する必要はありません。

自分が何を考えて仕事をしてきたのかを、先に自分が知る。

今日、会社の仕事を一つだけ選んでください。

何を見たか。
何と比べたか。
どこで止めたか。

一行ずつで十分です。

それは作業日報ではありません。

長く働いてきた自分の判断を、次の仕事へ渡すための説明書になります。

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