column

こんにちは、
あなたの起業参謀
池松コウイチです。
「会社、辞めたいですか?」
そう聞かれたら、
「いや、そこまでじゃない」
と答える会社員は多いと思います。
僕も、会社員だった頃を思い返すと分かります。
毎月決まった日に給料が振り込まれる。
社会保険もある。
有給もある。
仕事にも慣れている。
多少嫌なことがあっても、
「まあ、こんなものかな」
と思える。
会社員って、かなり安心できる働き方です。
だから僕は、
「会社なんて辞めて起業しよう」
とは思っていません。
むしろ40代なら、今持っている安定は大事にした方がいい。
ただ、一つだけ考えてみてほしいことがあります。
その会社に「残っている」のか。
それとも、その会社に「残るしかない」のか。
この2つ。
似ていますが、まったく違います。
20代の頃なら、
「嫌なら転職すればいい」
と思えました。
30代でも、まだ動ける感じがある。
40代になると少し違ってきます。
住宅ローン。
子どもの教育費。
親のこと。
今の生活水準。
そして、
「次の会社でも今と同じ給料をもらえるのか?」
という現実。
45歳で年収600万円の人が会社で嫌なことがあったとして、
「もう辞めます!」
とは簡単に言えない。
家に帰れば生活があります。
だから翌朝も会社へ行く。
これは普通のことです。
問題は、
「自分で残ると決めた」のか、
「他に方法がないから残っている」のか。
ここです。
会社員の将来不安というと、
倒産。
リストラ。
AI。
早期退職。
こういう大きな話になりがちです。
もちろん、それもあります。
ただ実際は、もっと小さなことかもしれません。
上司が変わった。
部署が変わった。
評価制度が変わった。
給料が下がった。
仕事が急につまらなくなった。
会社そのものはなくならなくても、
「ここであと10年働くのはキツいな」
と思う瞬間はあります。
そのとき、
他に収入がない。
他に仕事もない。
何をすればいいのかも分からない。
すると、
「辞めたい」
と思っても、
辞められない。
僕は会社員にとって本当に怖いのは、案外こっちなんじゃないかと思っています。
SNSを開くと、
「副業で月100万円」
「会社員から半年で独立」
「好きな場所で自由に働く」
みたいな話がたくさん流れてきます。
それを40代の会社員が見て、
「そこまでしたいわけじゃないんだけどな……」
と思う。
すごく自然です。
会社を辞めたいわけじゃない。
起業家になりたいわけでもない。
月100万円が絶対欲しいわけでもない。
ただ、
「会社しかない状態は、ちょっと怖い」
というだけ。
だったら、副業をもっと小さく考えてもいいと思うんです。
例えば、副業で月5万円。
年間60万円です。
もちろん家計には助かります。
旅行にも行ける。
教育費にも使える。
貯金にも回せる。
ただ、僕は5万円の本当の価値は、そこだけじゃないと思っています。
初めて給料以外から5万円入ったとき、
こう思うはずです。
「あ、自分でもお金を作れるんだ。」
会社に30万円給料をもらっていた人が、
35万円になった。
数字だけなら5万円増えただけです。
ただ中身は、
会社から30万円。
自分で5万円。
この5万円は、ちょっと違う。
月5万円で会社を辞められるわけではありません。
生活費全部をまかなえるわけでもない。
それでも、
0円だったものが5万円になった。
5万円を作れるなら、
次は7万円を考えられる。
10万円も考えられる。
そこで初めて、
「会社だけが収入を作る方法じゃない」
と実感できます。
この感覚は大きい。
上司と合わなかったとき。
異動を命じられたとき。
会社の待遇に疑問を感じたとき。
以前なら、
「仕方ない。我慢するしかない」
だったものが、
「この会社で働き続けるのが本当に一番いいのかな?」
と考えられる。
つまり副業で変わるのは、
収入だけではなく、
会社との距離感
なんです。
ここが、僕は一番大事だと思っています。
会社が好き。
仕事も楽しい。
待遇もいい。
だから会社に残る。
これは素晴らしい。
一方で、
辞めたい。
仕事もつらい。
それでも他に収入がないから残る。
これは同じ「会社員」でも、意味が全然違います。
理想は、
辞めてもいい。
それでも自分で「残る」と決める。
状態なんじゃないでしょうか。
会社員を続ける自由。
転職する自由。
副業を育てる自由。
独立する自由。
自由というと、
「会社を辞めること」
みたいに語られがちです。
僕は違うと思っています。
自由とは、選べることです。
ここでようやく副業の話です。
40代なら、いきなり、
動画編集。
SNS運用。
プログラミング。
AI。
と、新しいものを探し回らなくてもいいと思っています。
10年、20年働いてきたなら、
まず見るのは、
今まで何をやってきたか。
営業。
経理。
人事。
採用。
教育。
接客。
店舗運営。
資料作成。
マネジメント。
自分にとっては、
「仕事だから普通にやってきただけ」
かもしれません。
ただ、その普通が誰かには必要なことがあります。
新しい自分になる前に、
今の自分が持っているものを、会社の外でも使えるか試してみる。
40代の副業は、ここからでもいいと思います。
副業ランキングを検索する代わりに、
一度この質問に答えてみてください。
「この10年間、会社で人から何を頼まれてきただろう?」
「ちょっと教えて」
「これ見てもらえます?」
「○○さんなら分かりますよね」
と何度も言われてきたこと。
そこには、
自分では気づいていない経験があるかもしれません。
副業になるかどうかは、そのあと考えればいい。
まず、
自分には会社以外でも使えそうなものがあるのか。
そこを探してみる。
僕は、副業を「脱サラの第一歩」とは考えていません。
むしろ、
会社員という安定を持ったまま、
小さくもう一本育てる。
会社が楽しいなら残る。
別の仕事がしたくなったら転職する。
副業が育ったら、そのまま続ける。
もっと挑戦したくなったら独立する。
その時になってから決めればいい。
大切なのは、
その選択を、自分でできること。
会社を辞めたいわけじゃない。
ただ、
辞めたいと思ったときまで「辞められない自分」ではいたくない。
40代から副業を考える理由って、
月100万円を稼ぐことより、
案外こういうところにあるんじゃないかと思っています。
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