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コラム

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口座を開けないのは、数字が苦手だからではありません。

2026.07.17 コラム

こんにちは、池松です。

昨日は、

数字は、あなたを裁く判決ではなく、
今いる場所を教えてくれる現在地

という話をしました。

今日は、
なぜ数字を見るのが怖くなるのか。

その本当の理由についてお話しします。

・口座アプリを開こうとして、指が止まる。

・カード会社から届いたメールを見て、
 そっと画面を閉じる。

・税金や社会保険の封筒を、
 机の端に置いたままにする。

・請求書を確認しなければいけないのに、
 急にSNSの投稿や別の仕事を始める。

そんなことはないでしょうか。

このような状態になると、

「自分はお金の管理ができない」

「経営者なのに情けない」

「もっとしっかりしなければ」

と、自分を責めてしまうかもしれません。

けれど、数字から目を背けたくなるのは、
単に計算が苦手だからではありません。

本当に怖いのは、数字を見た直後に
頭の中で始まる、

自分への裁判です。

たとえば、
口座残高が30万円だったとします。

事実は、

口座に30万円ある

それだけです。

ところが、その数字を見た瞬間に、

これだけ働いて、30万円しかない。
自分は経営者に向いていない。
このままでは家族を守れない。
きっと事業もうまくいかない。

そんな言葉が、次々と浮かんできます。

ここで、分けて考えてほしいことがあります。

数字は事実。

自分を責める言葉は解釈。

この二つは、同じものではありません。

僕は日産で経理の仕事をしていた頃、
毎日のように会社の数字を見ていました。

売上、原価、利益、予算との差。

計画どおりに進んでいない
数字があったとしても、

数字そのものが
誰かを責めることはありません。

数字が伝えてくれるのは、

「予定より費用が増えている」

「利益が想定より少なくなっている」

「このまま進むと、お金が足りなくなる」

という事実です。

その事実をもとに、

何が起きているのか。

どこを見直すのか。

次に何をするのか。

を考えていきます。

ところが、自分の事業になると、
同じように冷静には
見られなくなることがあります。

売上が少ないと、
自分の価値まで低いように感じる。

利益が残っていないと、
これまでの努力が
すべて無駄だったように感じる。

お金が足りないと、
自分の人生そのものが
間違っていたように感じる。

僕自身も、そうでした。

通帳の残高を見ているはずなのに、
いつの間にか、自分という人間を
採点していたんです。

けれど、残高が少ないことと、
あなたの価値が低いことは別です。

利益が残っていないことと、
経営者として失格であることも別です。

今のお金の状態は、

これまでの商品価格、支出、働き方、
サービス内容、経営判断が
積み重なった結果です。

あなたの人間としての価値を示す
成績表ではありません。

そこで今日は、
紙やスマートフォンのメモを
次の3つに分けてみてください。

1.事実

今、確認できていること。

2.頭に浮かんだ言葉

その事実を見て、
自分に言いたくなったこと。

3.次の一手

今日できる、小さな確認や行動。

たとえば、

事実
今月の固定費を把握していない。

頭に浮かんだ言葉
経営者なのに、こんなことも
分からない自分はダメだ。

次の一手
毎月支払っているものを
3つだけ書き出す。

これで十分です。

一日ですべての数字を
調べる必要はありません。

一度に経営を立て直そうとしなくて
大丈夫です。

最初に必要なのは、

数字を見ることと、

自分を責めることを
切り離すこと。

数字を見て苦しくなったときは、
自分に問いかけてみてください。

これは事実だろうか。
それとも、頭の中で作った
解釈だろうか。

事実が分かれば、次の一手を選べます。

自分を責め続けても、
通帳の残高は増えません。

必要なのは、反省会ではなく、
これから何を変えるかです。

明日は、僕が起業家に
繰り返し伝えている言葉と、
その後に必ず続けている言葉を
お伝えします。

その言葉は、

「お金が残れば、
 起業はもっと楽しくなる」

です。

この言葉を、ただの理想で終わらせず、
毎日の経営に変える方法をお話しします。

 

 

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