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話題性という武器の裏にある“見えないリスク”
SNS全盛の時代、
ブランドが一気に注目を集めるきっかけとなるのが、
インフルエンサーマーケティングです。
彼ら・彼女らの言葉ひとつで、
商品の魅力が広まり、
瞬く間に売上が跳ね上がる──
そんな「爆発力」を持つのがこの手法の魅力。
しかし、その反面、
「話題性=不安定さ」とも背中合わせです。
なぜなら、“注目される”ということは、
良い話題だけでなく、
プライベートや発言までもが企業のイメージに直結するからです。
たとえば、
人気YouTuber・ヒカルさんが話題になった
「オープンマリッジ」報道。
彼の広告起用に関して、
SNS上では企業批判や“起用企業の倫理観”にまで波及するコメントが殺到。
本来は「話題性を味方にしたはずの広告」が、
一転して“企業の信頼性を揺るがすリスク”に変わってしまったのです。
この事例から見えてくるのは、
インフルエンサーの個人的な言動や報道が、
企業広告に与える影響が想像以上に大きいという現実です。
では、どうすればいいのでしょうか?
インフルエンサーマーケティングは、
完全に避けるべきものではありません。
むしろ、活用の仕方を間違えなければ
非常に有効な武器になります。
ポイントは2つ。
起用の前に「ブランド価値との一致度」を見極める
→ 話題性だけでなく、「共感できる姿勢」や「社会的評価」があるか?
万一に備えた“信頼回復の設計”を事前にしておく
→ 発信ガイドラインの策定や、フォロー体制の準備も大切です。
マーケティングは「拡散」だけでなく
「共感」と「信頼」でも勝負が決まります。
話題性を求めるときこそ、
“危機管理と信頼設計”が広告の未来を守る最大の盾となるのです。
インフルエンサーを使えば、バズはつくれる。
しかし、“信頼はつくり続けるもの”。
短期的な注目よりも、
長期的に応援されるブランドで在り続けるために──
話題性と信頼性、
その両方を見据えたマーケティングを。